慰霊の日

2025年07月02日

6月23日-。慰霊の日。

沖縄に移住して約20年。

縁をいただき、石垣島と沖縄本島でそれぞれ暮らしてきました。

はじめて沖縄を訪れたのは、高校生の頃。

当時ではまだ珍しかったと思うのですが、修学旅行先が沖縄本島でした。

今も恩納村にある、ホテルムーンビーチという宿に宿泊し、南部にある平和祈念公園・ひめゆりの塔を訪れ、胸がぐっと鷲掴みされるような、言いようのない例えようのない息苦しさを感じたのを今でも覚えています。

あれから数年後、地元を離れ住んでいた東京から石垣島に移り、結婚出産最初の子育てを本島で迎え、再び石垣島に戻り今-。

気が付けば沖縄という地は、私自身が生まれ育った故郷より長く暮らし、そしてどこよりも親しみのある、かけがえのない場所となりました。


戦後80年-。その重みは、計り知れないものです。

縄で育つ子どもたちは、毎年6月になると平和月間という名のもと、沖縄戦について振り返り、学び、本を読み、話しを聞き、歌を聴き唄い、映像を見て、自身が感じたことを絵や作文で表現します。

毎年たくさんの子どもたちによって、戦争への痛み悲しみ、拒絶と、平和への願いが表現されてきました。

表現…され続けてきました。

それでもなお、80年たったいま、世界の同じ太陽と空の下で戦火が繰り広げられていることが、伝えられるのです。

平和を願い表現し続けてきた子どもたちは今、この状況を伝える知らせに触れ、なにを感じるのだろう。と、思います。


今年も子どもたちと声をかけ合いながら手を合わせ、黙祷し、ここ沖縄という地に想いを馳せました。

目と鼻の奥につーんと込み上げてくるものを感じながら。


Mari

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